チーム

堂場瞬一「チーム」を読んだ。

チーム

チーム

箱根駅伝に挑む感動的な小説である。
前にも箱根駅伝を扱った小説を読んだが、
学連選抜チームというものの存在を初めて知った。
チームとして参加できなかった大学の、
タイムの良かった選手を集めてチームを作るのだ。
そのチームのまとめ役になった選手が主人公で、
ベテラン監督、やる気のない選手、後輩、
マネージャー、単独行動を取る有名選手など、
様々なキャラクターがそれぞれ面白い。
走っている時の心の動きも細かく書かれていて、
臨場感がある。
タスキをつないでいく選手たちが、
徐々にまとまっていく過程がよい。
最後の方の浦と山城の友情が特によい。
一気に読ませる勢いがあって、
読み終えた後に爽快感のある感動的な小説であった。