私の中国語教室のあるクラスで、
読解の時間がある。
５，６ページの中国語の文章を、
毎週少しずつ訳していくのだ。
ここ数週間の内容は「桃太郎」だった。
もちろん日本人なら誰もが知っている話である。
まず訳し間違えることなどない。
ただ、中国語で書かれたその内容は、
なかなか面白いものだった。
鬼退治に鬼ヶ島に行った犬・サル・キジは、
戦いになると、躊躇なく鬼を殺してしまう。
そしてそれがむちゃくちゃ強いのだ。
なぜなら動物たちは、
桃太郎が持っていた千人力になる「きびだんご」を食べているからだ。
とすれば、すごいのはその「きびだんご」である。
さらにもっとすごいのは、
そんな「きびだんご」を作ったおばあさんである。
超自然的存在である「桃太郎」のお話も、
ちょっとしたことで案外楽しめるものである。
