見える人(1)

ネットで本を買った。
そのうち2冊は、
「視えるんです」といういわゆる実話ホラーマンガである。

視えるんです。 実話ホラーコミックエッセイ (幽ブックス)

視えるんです。 実話ホラーコミックエッセイ (幽ブックス)

視えるんです。 2 (幽BOOKS)

視えるんです。 2 (幽BOOKS)

以前本屋で少し立ち読みして面白そうだったので、
怪談好きな私は買いたくなってしまったのである。
もちろん怖い話が多いが、
明るいマンガで笑えるところも随所にあるので、
そんなに怖いわけではない。
特に私が気に入ったのは、
作者が幽霊が見えるということより、
神社の神様や狛犬、さらには樹と話せることにある。
気功の世界では、
樹と気の交流をする話はよく聞く。
気功や太極拳をやる私自身の経験から推測して、
おそらくそういうことはあるだろうと思うので、
このマンガに描かれていることが荒唐無稽だとは思わない。
残念ながら私には見えたり話せたりというような才能はないが、
そんな能力があったら面白いだろうなと思う。
これまで生徒さんその他いろんな人にお会いした中で、
自分はいわゆる「見える人」だという人に会ったことがある。
ただ、残念ながら2人を除けば、
その人の話の辻褄が合わないことが多く、
信用するに足りなかった。
私には、その人達が、
自分勝手にかたく信じ込んでいる妄想の世界に、
浸っているようにしか見えなかった。