母なる夜

今期の入門クラスの生徒さんで、
読書好きの方がおられる。
どんな作品が好きかという話になり、
生徒さんが紹介してくださったのが、
「母なる夜」などカート・ヴォネガットの作品であった。

地元の図書館で調べてみると、
書庫にあったので、出してもらって借りた。
SF作品を多く書いていた作家らしいのだが、
読んでみてとてもSFとは言えないと思った。
生徒さんは「純文学」とおっしゃっていた。
第二次大戦中に、
ナチの宣伝ラジオ放送をしていたアメリカ人の話である。
全体的に淡々としているが、
短い章に分けられ、次々展開してくストーリーに、
どうなっていくのだろうと気になり、
2日ほどで一気に読み終えてしまった。
これまでまったくこの作家を知らなかったので、
新しい世界が開かれた感がある。
自分の興味に任せているだけでは
なかなか自分の世界が広がらないのでありがたい。
あと数作品借りているので、読むのが楽しみだ。