老化

昨日と今日は家の大掃除である。
子供達も結構手伝っているので、
昨晩の夕食は近くの回転寿司に行った。
満腹になって家に帰る途中、外はもう真っ暗だったが、
道の左端に黒いかたまりがあるのが目に入った。
よく見るとおじいさんが倒れているではないか。
倒れているというのは正確ではない。
どうも自転車に乗っていて横倒しになり、
自転車を起こそうとして起きあがれない状態のようだ。
おじいさんは倒れた自転車の車体をつかんだまま、
四つんばいになっている。
「どうしたんですか?」
と問いかけても答えられない様子なので、
身体を引き起こしてあげると、
おじいさんはゆっくり自転車を押しながら帰って行った。
何か「老いる」ということの現実を見た感じがした。
私も四十代半ばを過ぎた頃から、
とみに老化を感じるようになってきた。
老化を止めることは出来ないが、太極拳や気功を練習してきた者として、
出来うる限り壮健でいられるよう努めるべきだと思ったことであった。