「夕日と拳銃」は伊達順之助をモデルにしていても、やはり創作であるし、
「馬賊戦記」の小日向白朗についても、誇張や脚色はあるだろう。
しかし、馬賊物とは少し違うが、石光真清の「曠野の花」に続く日記は、
本人が書いた日記だけに、本物の記録だと言えるだろう。
- 作者: 石光真清
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1978/11/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
後に大陸に渡って、表向きはクリーニング業を行いながら、
スパイ活動も行っていた。
大陸に渡ってからの詳細な記録もさることながら、
薩摩の子供時代の日々の記録も、
昔の立派な日本人が多かった時代をリアルに窺わせてくれる。