美雪晴れ

高田郁「美雪晴れ」を読んだ。

美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

シリーズ第9作である。
吉原に売られた幼馴染みを身請けするため、
主人公は動き出す。
長年働いた料理屋を出て、
自分で料理の商売を始める。
このシリーズで料理の描写はもちろんだが、
料理屋を中心とする、
周囲の人間関係もよい。
気持ちのよい環境で、
自分の力を発揮して、
働いていけるということは、
非常に幸せなことである、
ということをこの作品は感じさせてくれる。
もう最終巻を読んだので、
このシリーズは読み納めである。
充実した楽しい小説であった。