黒のコスモス少女団

朱川湊人「黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様」を読んだ。

黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

シリーズ第二弾である。
大正時代を舞台にした、
絵描きの不思議な友人雪華との交流を描いた小説。幻想的要素はあるものの、
怖いという感じではなく、
むしろ大正時代の雰囲気を味わいながら、
主人公と周囲の人々との関わりを描く。
読んでいてさぞ時代考証が大変だったろうと思える。
それがその時代を情緒を感じさせてくれるようで、
懐かしいような不思議な感覚に浸れる。
今回の第二弾で、
主人公の境遇は変わるが、
雪華との関わりは続くので、
おそらく第三弾も出るのだろうと期待できる。