不良学生

昨日は専門学校の2年生の、
最後の学年末テストであった。
彼らはこれを最後に卒業するのだ。
1人試験に遅刻してきた学生がいた。
台湾人の男子学生である。
彼は遅刻や欠席が多い、
また授業中の態度もあまりよくない不良学生であった。
もちろん大人なので、
中高生のような不良学生とは違う。
彼はあまり系統だった日本語学習をしてこなかった。
そのせいでみんなについてゆけず、
劣等感を抱えていた。
それでも自分が出来ているのだ、
とアピールしたいようで、
授業の流れとは違う質問をしたりした。
また試験を異様に怖がっていた。
それでも地道にコツコツ積み重ねる学習はできず、
結局それを克服できないままであった。
普段は豪快なふうを装っていたが、
彼のような人はやはり精神的に弱いのである。
日本人学生にもそういう人がいたが、
物事を学ぶということは、
日々の自分の生活の中に、
それを学び練習する習慣を取り入れることに他ならない。
自分をごまかさず、
地味な練習を着実に積み重ねるしかないのだ。
ある意味彼は反面教師であった。