果てなき渇望

増田晶文「果てなき渇望」を読んだ。

果てなき渇望―ボディビルに憑かれた人々 (草思社文庫)

果てなき渇望―ボディビルに憑かれた人々 (草思社文庫)

最近筋肉のトレーニングに興味がある、
と先日ブログに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/tanglou/20150928
その関連で読んだのが、
このドキュメンタリーなのである。
サブタイトルに「ボディビルに憑かれた人々」とあるが、
ボディビルをやる様々な人に取材している。
それぞれとても面白いが、
やはり衝撃なのはステロイドについての章である。
コンテストで得られる高額の賞金目当てに、
欧米のボディビルダーステロイド漬けの状況は、
かなり深刻なようだ。
その末路は悲しいものが多いが、
それでも服用は蔓延しているらしい。
日本ではまだ一歩踏みとどまっているようだ。
私はもちろんボディビルダーのようには、
なれないしなりたくもないが、
「憑りつかれる」や「のめり込む」ということに、
深く考えさせられる1冊であった。