宮城谷昌光「草原の風」を読んだ。
- 作者: 宮城谷昌光
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/10/07
- メディア: 単行本
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おもに劉秀が人心を得て各地を平定し、
偽の皇帝を廃して
自らが光武帝となるまでが描かれている。
混乱した時代を統一に導いた皇帝でありながら、
たいへんに慎重でバランスのとれた人格者、
として描かれている。
実際皇帝になってからも、
人身売買を禁止したり、奴隷解放をしたり、
昔の価値観からすれば、
とても慈悲深い皇帝であったようだ。
高校時代に世界史で学んで名前だけは知っていたが、
こんなに立派な皇帝だったとは知らなかった。
歴史小説を読むことは、
多少の誇張やアレンジはあっても、
歴史上の人物を具体的にイメージできることがありがたい。