献血犬

先日、授業の際に、
ある生徒さんから驚くような話を聞いた。
この生徒さんの飼い犬が病気になり、
かなり大変な状況だった。
動物病院で治療したところ、
輸血が必要になったそうだ。
そこで誰から血を採るのかと言うと、
動物病院には献血用の犬というのが飼われていて、
血を提供してくれるのだそうだ。
犬にも血液型があり、
患者の犬の血と適合しない場合には、
他の動物病院に転院して他の献血犬を探すしかないらしい。
幸い生徒さんの犬は適合したので輸血を受けられた。
献血犬は一度輸血すると、
次に採血するまで一ヶ月は時間を空けなければならないという。
「そんなことがあるのか!」
と大変驚いたし、
献血のために飼われているというのは残酷な感じもしたのだが、
しかし、考えてみると、
世の中には様々な理由で処分される犬がいる。
それに比べれば、
動物病院で献血のためとは言え、
餌もあってケアもされて動物病院で大切に飼われているのなら、
ある意味犬にとってはいい生活なのかも知れない。
そしてその存在は他の犬や人間の役に立っているのだ。
ちょっと驚くような、しかし考えさせられる話であった。