元の木阿弥

うちの中国語教室には、
歴史マニアの生徒さんが2人居られる。
昨日の授業にそのうちのお1人が来られていた。
この人は奈良の大和郡山に住んでおられる。
ここには大和郡山城があり、
戦国大名筒井順慶が建てたと言われている。
順慶の父である順昭は死の間際に、
後継ぎの順慶が幼かったので、
自分の死を他国に知られることを恐れ、
自分とよく似た木阿弥(黙阿弥)という僧を影武者にした。
順昭の死後、木阿弥は城主として豊かに暮らせたが、
3年経って順慶が成人するとお払い箱となり、
元の身分に戻った。
これが「元の木阿弥」の語源だという。
他にも諸説あるようだが、
これが最も有力な説らしい。
うちにはいろいろな生徒さんがおられ、
このように様々な刺激を与えてくださるのは、
ありがたいことである。