塩狩峠

ここのところ、三浦綾子の作品をよく読む。
昨日読み終わったのが「塩狩峠」である。

塩狩峠

塩狩峠

この作品を読む前、中国語教室の授業の際に、
ある生徒さんに三浦綾子の著作を読んだと話すと、
「ああ、あの塩狩峠の…。」
と言われた。
どうも代表作の一つらしい。
そしてその生徒さんは、
「まさかあんな最後とは…。ネタバレになるから言いませんが。」
とも言われた。
ますます気になって読んだというわけである。
永野信夫という主人公の、
子どもの頃からの精神的成長が細かく描かれている。
自らいろいろ考え、周囲の人の影響もあって、
クリスチャンとなって立派に生きる姿勢は感動的である。
確かに衝撃的な最後の場面があるが、
私にとってもっと衝撃的だったのは、
永野信夫という主人公には、
長野政雄という実在の人のモデルがあったことである。
本当にこんな人がいたということに驚き、感動したのだ。