昨晩１０時頃。
子供が「猫どこ？」と聞く。
うちで飼っている猫がいないと言う。
テレビを見ていた私たちは知らないので、
子供と一緒にタンスの上や押し入れの中など、
よく猫がいる場所を探してみたが、いない。
うちでは、猫を家の中で飼っていて外には出さないのだ。
ひょっとして、と思い、
ベランダに出てみると、果たして屋根の上に猫が居た。
気温が低い上に、風も結構強い。
このまま放っておくわけにはいかない。
猫の好物であるちくわでおびき寄せようとするが、
外に出た好奇心のせいか寄ってこない。
仕方なく私が屋根に登り、つかまえようとしたが、
逆に屋根から下りてしまった。
家内が階下から手を伸ばしてようやくつかまった。
戻ってきた猫は何事もなかったかのように
ちくわを食べていたが、ちょっとした騒動であった。
ただ、秋の夜に屋根の上にしばらくいるというのは、
案外気持ちのいいことであった。
