ガラスの巨塔

家内が借りてきた本「ガラスの巨塔」を読んだ。

ガラスの巨塔

ガラスの巨塔

かの名番組「プロジェクトX」を作った人が、
NHKを辞めて書いた、事実を元に小説化したものである。
前半の迫力ある番組作りから
主人公がどんどん脚光を浴びていく過程は痛快だ。
後半のマスコミによって攻撃を受けていく様は、
読んでいて辛くなってくる。
権力闘争に明け暮れる巨大組織の醜さがよくわかる。
しかし、私も見ていた「プロジェクトX」を思い出した。
特に、私の父くらいの世代の日本人の
仕事にかける気持ちの強さや純粋さを誇らしく思えた番組だった。
当時、ある建築士の生徒さんが、
「あの番組を見ていると涙が出てくる。」
と言われたのを思い出す。