風船のこだわり

今日は連休の最終日である。
良い天気だし、
ある人へのお礼の品を買う用事もあって、
3駅離れた場所にあるデパートに自転車で出かけた。
用事を済ませた後、
子どもの日のイベントで風船を配っていた。
下の子が欲しがり、上の子がもらいに行くと、
風船を3つもくれた。
お礼の品の支払いを終えた家内も、
また売り場で風船を2つもらい、
青・赤・白の風船が計5つになってしまった。
実は子どもだけではなく、
家内も妙なことに大人になっても風船好きなのである。
書店を冷やかした後、
5つの風船を持ったまま、自転車で帰宅した。
ガス入りの風船なので手を離すと浮き上がる。
下の子は喜んで、2つを空に向けて放った。
上の子はガスを抜いたり、猫を相手に遊んでいた。
猫は生まれて初めて見る奇妙な物に、
恐怖と好奇心の入り交じった何とも興味深い表情であった。
そのうち空気が抜けたり割れたりで、
青色の風船1個のみが残った。
猫も十分に楽しんだが、
子どもの頃から風船に妙なこだわりのある家内は、
1人気が抜けた風であった。