首が動く!

何がきっかけか覚えていない。
とにかく、授業中に思い出したので、
つい留学生達に話した。
かつて、教室の生徒さん達と遠足に行った。
神戸の舞子にある孫文記念館である。
移情閣とも六角堂とも呼ばれるこの施設には、
中国人が国父と呼ぶ孫文の様々な品が展示されている。
ちょうど我々が六角形の中心部分で、
展示物を見ていると、
突然!
何の前触れもなく、孫文銅像の首が、
グイーンと音を立てて回転したのだ!
我々はそのあまりの唐突さと、
意味がわからない不気味さで、
「わーっ!!」と叫んでしまった。
他は真面目な展示物ばかりなのに、
この茶目っ気は何だろう?
とはいえ、このことは強烈な思い出となった。