野生の王国

今日の午前中は仕事がなかった。
子供達が通う小学校では卒業式があった。
小学校5年生の上の息子は、送る側としてかり出され、
家内もPTAの役員として、やはり動員をかけられた。
学年閉鎖のため、
元気なのに休みの小学校3年の息子と、
散歩がてらいつもより少し遠いスーパーへ買い物に出た。
その帰り、
歩いていた道の10数メートル前を、
イタチが走って横切った。
今日は3月にしては、かなり暑かった。
その暑さのせいか、
これまで見たどのイタチより動きが遅く、
はっきり走る姿が見て取れた。
それでも息子と2人驚いていると、
数分後、
おそらくはサギであろうと思われる鳥が、
前方上空数メートル先から、
サーッと我々の頭上を飛び去っていった。
我々が歩いていたのは、ごく普通の住宅街である。
それが一瞬だけ野生の王国になったようだった。