陶然

昨日の仕事の帰り。
夜9時過ぎに、川にかかる橋を渡っていた。
周りには多くのビルが並んでおり、
様々な色の窓の明かりやビルの照明が暗い中に映えている。
それは都会の人工的な美しさである。
川の水面には、ビルの明かりが反射している。
その間にひときわ高く光っている月がある。
人工と自然の組み合わされた美しさを目の前にして、
体が縮こまるような寒さをしばし忘れた。
一瞬意識が静まるような陶然とする光景であった。