野球

専門学校の台湾人留学生の多いクラスで、
年末の授業中、ふとある生徒の筆箱が気になった。
よく見ると、
大きな字で「勝っても負けても虎命」と書いてあった。
聞いてみると、やはり阪神ファンだそうだ。
台湾では、王貞治以前から甲子園に出場するほど、
野球が盛んであったことは知っていたが、
日本の野球チームファンの留学生に会ったのは、
初めてであった。
ところで、私の弟は、野球はさほどでもなかったが、
サッカーとラグビーは自分でもやったし、
今でもよく試合を見ていて、自分の子供にもやらせている。
正月にウチに来ても、テレビで試合を熱心に見ている。
その熱中ぶりは、私にはさっぱり理解できない。
一方、私は野球その他のメジャースポーツに関して、
ほとんど関心がない。
野球選手についても、イチローと松井ぐらいしか知らない。
小学生時代こそサッカーをやったが、
中学時代は水泳部だったし、高校時代は日本拳法部だった。
それ以降は、ひたすら武術路線ばかりであった。
関心を持つスポーツが、周囲の環境に影響されることはあるらしいが、
ことうちの家族に関しては、全くあてはまらないようだ。