イギリスの作家(1)

今日の後半の授業で、読書の話になった。
生徒さんの1人が、
フレデリック・フォーサイスの本を読んでいるという。
私も好きな作家なので、話が弾んだ。
いくつも好きな作品があるのだが、
特に私が好きなのは、「戦争の犬たち」である。

戦争の犬たち (上) (角川文庫)

戦争の犬たち (上) (角川文庫)

これは映画化もされていて、見たのだが、私は小説の方が好きだ。
一言で言えば、傭兵の話だ。
ストーリーそのものも、もちろん大変に面白い。
この人の作品の特徴は、
圧倒的な取材によるディテールや迫真性にあると思う。
この「戦争の犬たち」も、もちろんその点でもすごいのだが、
私が好きな理由は、フレデリック・フォーサイス自身が、
この作品同様のことを、自分が傭兵を雇って、
実際に実行しようとしたことである。
結局その計画は潰えたのだが、それを作品化することで、
自分なりの実行につなげている。
ビアフラ物語―飢えと血と死の淵から (角川選書 123)

ビアフラ物語―飢えと血と死の淵から (角川選書 123)

ここのところ、まだ忙しさが始まっているが、
こういう話をしていると、また読みたくなる。