イギリスの作家(2)

昨日の授業でもう1人話題に出た作家は、
同じくイギリスの作家である、ジェフリー・アーチャーだ。
この人の処女作は、「百万ドルを取り返せ」である。
だまし取られた百万ドルを、被害にあった人たちが、
それぞれ知恵を使い、役割を果たして、
きっちり百万ドルだけ合法的に取り戻すという話だ。
これはとても面白いし、いかにもイギリスっぽい。

百万ドルをとり返せ! (新潮文庫)

百万ドルをとり返せ! (新潮文庫)

チェルシー・テラスへの道」のように、
商売と人間関係を描いた面白い作品もあるのだが、
「めざせダウニング街10番地」のように、
政治を扱ったものもよい。
チェルシー・テラスへの道〈上巻〉 (新潮文庫)

チェルシー・テラスへの道〈上巻〉 (新潮文庫)

めざせダウニング街10番地 (新潮文庫)

めざせダウニング街10番地 (新潮文庫)

フレデリック・フォーサイス同様、
この人も、自分の作品と実際の経験が一致するのが愉快だ。
「百万ドルをとり返せ」も実際に幽霊会社に、
財産をだまし取られたことから誕生したし、
後には、本当に政治家となった。
授業では、もちろん中国語を勉強するわけだが、
こうした雑談も楽しく、
生徒さんからの情報で世界が広がるのもうれしいことだ。