書剣恩仇録

これまで何回も金庸作品について書いている。
生徒さんが寄贈してくださるおかげで次々と読んでいる。
基本的には、通勤の行き帰りの電車の中で読む。
おかげで電車に乗っている時間が長いと感じることはない。
それどころか、もう少し乗っていたいと思うほどだ。
現在読んでいるのは、「書剣恩仇録」である。

これは金庸武侠小説処女作である。
それ以降のものに比べて荒唐無稽さがやや少ないが、やはり面白い。
この作品を最初に目にしたのは、映画である。
残念ながら映画の題名は覚えていない。
ただ、主人公の部下と皇帝の部下が船上で戦う場面は、
そのアクションシーンのすばらしさからはっきり覚えている。
まだ読み終えていないが、
こうした続きが気になって夢中になるような本というのは、
仕事や家族の病気などで重い気持ちを紛らわせてくれる、
ありがたい存在である。