- 作者: 隆慶一郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1992/01
- メディア: 文庫
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腐敗していた当時の比叡山にあって、
真剣に修行をしていた僧が主人公。
焼き討ちに遭って、
次々と殺される人々の様子を見て、
信長を呪い殺すことを決意する。
彼の周囲の人々も、
様々な変遷をたどることになる。
一応物語は終結するが、
何となく唐突な終わり方の感じがした。
後書きを読んでわかったが、
作者はあと100ページほど書くつもりだったらしい。
着想は面白いし、
もっと続きを深く読みたい気がした。
それでも歴史上有名な比叡山焼き討ちを、
臨場感を持って感じることができる、
それなりの意味のある珍しい小説であった。