お通夜

先日の日曜日、
夕方に家を出てお通夜に行った。
弟の妻の父のお通夜である。
心臓が原因で1か月入院、
その後肺の疾患がもとで亡くなったのだそうだ。
ある日家族が帰宅すると、
お父さんが心臓が苦しくて倒れていて、
すぐに救急車で入院したのだそうだ。
おそらく本人は、
もう家に帰れなくなるとは思わなかっただろう。
お通夜は親戚友人などごく少数で行われた。
仏教のある宗派のやり方だったが、
少々驚いたことがあった。
それはお経である。
私が知るお経は割と抑揚が平坦で、
世間一般のお経のイメージのものである。
しかし今回のお通夜では、
まるで歌のようなメロディーがあり、
大きな抑揚があったので面喰ってしまった。
さらに驚いたのは、
田舎から来た親戚の人たちが、
それを唱和したことである。
最初はスピーカーかBGMかと思ったが、
前の席や後ろの席から同じ旋律のお経が聞こえるのだ。
何ともすごい世界があるものだと見聞を広めたことであった。