- 作者: 今野敏
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
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犯人が心理的トリックを使うので、
心理調査官が登場して事件を解決する話だ。
先日読んだ黒川作品のダークな刑事と違って、
まるで映画を見るようでこちらも小気味がいい。
映画「羊たちの沈黙」でも心理調査官が活躍するが、
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実際あったとしても、
私はこういうものには少々懐疑的である。
よく大きな事件が起こったときなど、
テレビで心理学者みたいな人が、
犯人像について語っていたりするが、
「こういう犯罪者はこういう傾向がある」
などとあまりに大雑把すぎる意見を言うだけなので、
まるで雲をつかむ話のように聞こえる。
本当に心理調査官がいたとして、
こういう心理分析が実際どの程度逮捕に効果があるのだろうか。
またそういう検証がされたことがあるのだろうか。
小説としては楽しめたが、
ついいろいろ考えてしまったことであった。