試用期間

昨日は、専門学校で日本人学生対象の授業だった。
11月に入ってから、めっきり学生の数が減った。
1クラス10人あまりいた生徒数で、
出席している学生は3,4人である。
これは学生が辞めたのではなく、
内定が決まったということなのだ。
11月以降は内定の決まった学生のほとんどが、
企業研修として内定先の企業でアルバイトとして働くのである。
したがって今学校に来ている学生は、
企業研修がない所に内定している、
卒業後は就職以外の進路がある、
まだ内定を得ていない、などの学生なのである。
ここ数年こうした形になっている。
就職できてもすぐ辞める学生が多いので、
アルバイトで学生の働きぶりを見るという意味で、
これは企業側にとってメリットがあるだろう。
また学生にとっても働く実感が得られてよい勉強になるだろう。
つまりお互い試用期間というわけだ。
しかしながら、
専門学校で授業をするこちらとしては、
ではそもそも専門学校の授業とは何なんだろう、
と思わざるを得ない。
専門学校が就職予備校である現実を否定できないし、
学生もそれを求めているだろう。
しかしそれは学ぶという学校本来の姿を否定してると思う。
こちらとしては、
今来ている学生に対し、一所懸命授業をするだけだが、
釈然としないものが心に残っている。