猫が解除

うちの家内はパズル作家である。
書店に行くとパズル雑誌が数多く置いてあるが、
雑誌の出版社から依頼を受けてそういうパズルを作るのだ。
通常、仕事の依頼はFAXで送られてくる。
送られた後、確認も兼ねて出版社から電話がかかってくる。
そこで内容や納期を確認して仕事が始まるのである。
昨日、家内が帰宅するとFAXが入っていた。
仕事の依頼である。
出かけていたので、
通常だと留守電に出版社からのメッセージが入っているはずであった。
ところがそれがない。
それどころか留守電の設定が消えているのだ。
うちは留守電はずっとつけてあるし、
誰もさわっていないのにそれが消えているのがおかしい。
犯人はすぐにわかった。
猫である。
電話は大人の胸の高さほどのタンスの上にあるのだが、
猫がよくその上に乗り、電話のボタンの上を歩くことがあるのだ。
おそらく今回も留守電設定ボタンの上を猫が歩いたのだろう。
もちろんすぐ出版社に電話して、仕事は確定したが、
猫を飼っていると、こうした不測の事態が起こることもある。