留学生向けの翻訳授業で、
松下幸之助の文章を訳した。
北海道の眼鏡店社長の商売の姿勢に感動した、
という内容のものであった。
授業が終了後数週間後、ある学生が、
実際に松下幸之助が書いた原典の文を読みたいと言ってきた。
自分で探したが見つからないという。
私も調べてみたが、有名な話らしく、
いくつかの著書に「世界一のメガネ屋さん」
という題で話されたもののようであった。
亡くなった父は、定年まで松下電器に勤めており、
家には松下幸之助の著書がたくさんあるので、
探してみたらあった。
本棚にあった「折々の記」という本に載っていたのだ。
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こちらの方は、松下幸之助が話した講演テープまでついていた。
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細かいところで異なるところがいくつも見つかった。
間違いや中国人にわかりやすくするため修正したものであった。
いずれにせよ、留学生の頼みに始まり、
父の書棚からちょっとした掘り出し物を見つけた気分であった。