図書館

専門学校の仕事は、
時々運動会や文化祭、研修や試験などで、
休みになることがある。
そうしたとき、普段できないことをやることになる。
昨日は仕事上の必要もあり、
地元の図書館と大阪市立中央図書館に行った。
中央図書館に行くのは10数年ぶりであった。
相変わらず蔵書の多さに嬉しくなる。
買おうかどうしようか迷っているうちに、
書店から消えてしまった本などがあるが、
そういう本が図書館の書棚にあったりするのだ。
ついそうした目的外の本も借りてしまう。
その中で前から読みたかった本がある。
邱永漢著「わが青春の台湾、わが青春の香港」である。

わが青春の台湾 わが青春の香港

わが青春の台湾 わが青春の香港

これは著者が日本で直木賞作家になる以前の自伝である。
これを読むと、
学生時代の著者がいかに秀才であったかがわかるし、
昔の台湾が一夫多妻であったことや、
サバイバルの金儲けに必死だった香港のことや、
同じ中国人同士の習慣の違いによる揉め事など、
興味深い内容が随所にある。
こうした本を読むとき、
つくづく図書館はありがたいと感じるのである。