留学について

今日の授業で、留学についての話になった。
私はやはり留学した方が良いと思っているが、
最も成果が上がるのは、検定で言えば、
3級合格レベルになってからだと思っている。
それは、もちろん、
それまで留学してはいけないと言うことではない。
留学できる環境があり、
本人にやっていける気持ちや素地があれば、
また短期に体験的に行くのであれば、
何も3級とれるまで待つ必要はない。
もっとも、あまりに初歩の段階で行くと、
結局、中国で発音から学ぶことになる。
そうなると、日本でできることを中国でやることになり、
あまり得策とは言えないだろう。
一方、かなり高いレベルになって行くと、
それはそれで得るものがあるが、
それなら留学よりも、現地で働くなど、
学ぶことより使うことに重点を置いた方が意義があるだろう。
その人の性格的なものにもよるが、
3級レベルだと、最も留学を有効利用できると言うことだ。
かつて、私が留学しているときに、
大学で2年中国語を学んだという人が、後から留学してきた。
彼は海外も初めてで、もちろん留学も初めてだった。
授業に入るや、全て中国語で行われる授業が聞き取れず、
すっかり精神的に参ってしまった。
先生や私たち留学生仲間で、補習などいろいろフォローした結果、
1ヶ月ほどして、彼も元気になり、外を出歩けるようになった。
そういうこともあるわけだから、
充分基礎を作って、行った方が効率がよいのだ。