碁聖

私は囲碁も将棋もほとんどやらない。
しかし、プロの囲碁棋士3人と知り合いであった。
囲碁は中国や台湾出身のプロも多く、
日本人プロも中国語を学ぶ人がいるせいである。
知り合いのうち2人は、中国語を学んでいた。
今年8月末に碁聖のタイトルを獲得した、
坂井秀至さんとも2回ほどあったことがある。
ただ、これは中国語の関係ではなく、
偶然に私の恩師から紹介されたものであった。
私には高校時代に受験で御世話になり、
また中国語教師となってからも仕事をさせてもらった恩師が居る。
詳しいことは忘れたが、
坂井さんも受験に関して、この先生に私淑していたと記憶している。
有名なことだが、坂井さんは医大を出て医師になりながら、
囲碁のプロに転じた人である。
私が会ったのは、まだ医大生の頃だったと思う。
恩師主宰の食事会などの集まりで2,3回会った。
私の知り合いのプロ棋士のことをよく知っていた。
当時はまだ医師で行くか囲碁のプロになるかまだ悩んでいた。
意志が強そうで、もちろんいかにも頭が良さそうであった。
家内もその場にいたのだが、
同席していた初対面の数十人の参加者全員の名前を、
すぐに覚えてしまったことに驚いていた。
それ以降会う機会もなかったが、
自分の知っている人が、
こうして成功されたことを知るのはうれしいものである。