商人

宮城谷昌光太公望」を読み終えた。

太公望〈上〉 (文春文庫)

太公望〈上〉 (文春文庫)

一言で言えば、太公望は完璧なヒーローだった。
ただの軍師ではなく、
商売や政治や人心掌握などあらゆる面で完璧だ。
それでもかなり面白く読めたし、
初めて知ることも多く、勉強になった。
夏王朝に続く商王朝を、
太公望が味方する周王朝が倒し、
太公望自身は斉という国を建てる。
商王朝の「商」という国の人が、
初めて、物が動けば利益が生まれるということを知り、
そのことから「商人」が生まれたとのことである。
ただ解説するだけの教科書的な本を読むより、
小説でストーリーを追いながら、
「なるほど」と思えることが増えるのは、
何となくお得な感じがした。