皆勤

今日、私が授業を行う専門学校の卒業式があった。
みんな晴れがましそうで、
特に女の子はきれいに着飾っていた。
日本で就職が決まった人や、
帰国する人など、進路は様々である。
他の学校でもそうだが、皆勤賞をもらう学生がいる。
何かの試験に合格したり、
資格が取れたりするのはもちろん素晴らしいし、
それが実益を伴うことが多い。
しかし、皆勤というのは、
受賞以外に実益はほとんど無いだろう。
それでも、私は皆勤の意義はとても大きいと思っている。
なぜなら、それは自分の意志と克己心を涵養し、
さらに、それが自分に備わっていることを
確認できた結果だからである。
それが大きな自信となり、
その自信は、積み重なるうちに、
その人の外見や雰囲気に反映され、
それを他の人が見ても感じ取れるようになる。
そうして、本人にとって、
外見的にも内面的にも生きる上で強い力となるからである。