昨日このブログに書いた、
万頼声「武術彙宗」には、
もう1つ面白いことがあった。
後半に宗教の修行についても、
詳しく書かれていたのだ。
中国のものなので、
勿論仏教や道教に関するもので、
お経や真言が列挙されていた。
「般若心経」や「大悲呪」など。
そして「高王白衣観音経」もあった。
これは実は私が週に1回唱えているお経だ。
昔小原弘万という人の本に、
このお経が霊験あらたかだ、
と唱えることを推奨してあったので、
唱えることにしたのだ。
昔中国に孫敬徳という人が、
無実の罪で処刑されそうになった際、
このお経を千回唱えて難を逃れた、
という霊験譚があり、
経本には他に中国や日本の霊験譚もある。
昔は武術と宗教には、
少なからず関係があったことを、
窺わせることであった。