武術彙宗

先日捨てる古本を選別していて、

かなり前に買っていた中国の武術本を見つけた。

万頼声「武術彙宗」という本である。

勿論全て中国語で書かれているが、

自然門という武術を紹介した古い本で、

練功法、拳法、剣術、棍術、槍術など、

古い本なのに白黒写真入りで、

詳しく紹介している。

面白いのは軽身功の訓練法で使う、

鎖帷子のような道具も紹介されていることだ。

30年ほど前に、

中国で気功を修行していた日本人の話を、

色々聞ける機会があった。

この人は福建省に万頼声を訪ねたことがあり、

当時既にかなり高齢だった万頼声が、

塀に跳び乗って走るのを見たと言っていた。

この武術についてはさらに、

日本で万頼声の弟子が武術を教えている、

という記事を以前雑誌で読んだことがある。

今も教えておられるかどうかは、

私には分からないが、

伝統武術の練功法が伝えられているのは、

素晴らしいことだと思う。