懐かしい喫茶店(5)

懐かしい喫茶店の最後は、
京都で伯母がやっていた喫茶店だ。
伯母はもう亡くなって何年にもなるが、
生涯結婚せず、
中年期から喫茶店を始めて、
ずっと働いた人である。
子供の頃に、
京都の親戚の家に行くと、
必ず伯母の店に行った。
伯母はいつもココアを淹れてくれ、
私は店に置いてあったマンガを、
読み漁っていた。
親戚が一堂に会する時などは、
伯母の店が会場になった。
後に親戚間で揉め事もあったが、
私にはいつも優しい伯母であった。
懐かしい思い出である。