その後、
昇級審査があったり、
朝練に参加させてもらったりもした。
朝練では先生に組手の相手をしてもらったが、
私のただの闇雲な攻撃は一切当たらず、
出ようとするタイミングに合わせて横蹴りを食らったり、
倒されたりすることが何度もあり、
先生のレベルの高さを思い知らされたりした。
また大会に出させてもらったりもした。
当時すでに30代だった私は年齢の高い方であった。
先生が気を使ってくださり、
試合回数が少なくて済んだのだが、
それでも試合が終わると立っていられないほど疲労した。
しかしその時に足を怪我してしまい、
出勤にかなり時間がかかるようなこともあり、
そのことが原因ともなって道場から遠ざかることとなってしまった。
今思えばその程度のことは、
空手をやる上で当たり前のことなのだが、
当時はそれが少々きつかったし、
その後仕事の状況も安定しなかったし、
子供が生まれて子供の障害がわかると、
仕事と子供の障害のことで手一杯になってしまったので、
結果として通い続けるのは難しかったかもしれない、
とも思うのである。