空手を始める(2)

メンバーのうち男性の1人は、

消防士を目指している若い人で、

後に本当に消防士になられた。

もう1人はいくつかの空手道場を経て来られた方で、

体格も技も十分に出来上がっている人だった。

この人は後に大会で優勝された。

女性のうち1人はとても練習熱心な方で、

後に世界チャンピオンになられ、

今も師範として活躍されている。

もう1人の女性は背の高い人で、

中国に短期留学されていたと聞いた。

さらにもう1人の女性がおられたが、

この方はまもなく練習に来られなくなった。

稽古の雰囲気はとても良く楽しかった。

準備運動、基本練習、ミットを使っての対人練習、組手、型などが、

主な練習内容であった。

この流派の動きは主にサバキといって、

円の動きで相手の攻撃をかわして、

側面や背後に回り込む動きを得意としており、

格闘技術としてとてもよくできていた。

稽古に通ううちに徐々に体が慣れてゆき、

それなりに上達が感じられるのがうれしかった。