知らんけど

少し前に、

専門学校で授業をしているときに、

学生がどっと笑ったことがあった。

特に面白いことを言ったわけでもないのに、

おかしいと思い学生に尋ねると、

私が「知らんけど」と言ったかららしい。

大阪人がよく言うセリフが「知らんけど」で、

それを知った学生が私がまさに言ったのを聞いて、

笑ったということらしい。

「知らんけど」が大阪人の口癖だとも知らなかったし、

ましてや自分が使っていたとも気づかなかった。

この話を先日自分の教室の生徒さんに話していて、

その後も生徒さんたちが笑ったので、

何かと思って聞くと、

その話の最後に私が「知らんけど」と言ったのだという。

何と私は無意識に「知らんけど」を、

日常的に多用する人間になってしまっていたことが判明したのだ。

何か怖い気がする。