親の遺品を色々片付けていて、
かなり整理できてきた。
最後に残った大物は本である。
父は美術関係の本などをよく買っていたし、
母は小説の文庫本をよく読んでいた。
これも大量に処分する必要がある。
私自身の本も整理しなければならない。
ふと本棚にある本を手にとってみた。
それが藤沢周平「霧の果て 神谷玄次郎捕物控」だった。
恐らく父親の本だろう。
ドラマ化されたことがあるので、
何となく名前は知っていた。
今回読み始めてみると面白くて最後まで読んでしまった。
短編が連なって、
最後に自分の家族が関わった事件の解決につながる話だ。
奉行所同心の主人公が1つ1つ事件を解決していく中に、
ちょっとした江戸情緒も感じられる。
またいくつか時代小説を読みたい気分になった。