白髪の悲哀

先日相続の手続きで、

銀行に行ったときのこと。

家内と2人で行ったのだが、

今の時期当然2人ともマスクをしていた。

相続担当の女性の行員の人が家内のことを、

「お嬢様ですか?」

と言ってきた。

お世辞だったのかもしれないし、

マスクで顔があまり見えないからかもしれない。

そして何より私が白髪だったからもあるだろう。

勿論否定したのだが、

家内は非常に喜んでいた。

一方私は軽くショックを受けた。

以前も母を病院に連れて行った際に、

医師が私のことを「ご主人」と呼んだので、

慌てて「息子です!」と訂正したことがあった。

白髪というのは、

自分が思っている以上に、

他人からは年をとっているように見えるのだな、

と今更ながら痛感したことであった。