痛し痒し

母の自宅療養生活が始まって、

もう1ヶ月以上が過ぎた。

私も家内も基本的には慣れてきた。

やることはデイサービスで家を出るときの送り迎え以外に、

食事やトイレの介助である。

トイレの介助では、

ベッドから起きた母を車椅子に乗せ、

隣りの部屋にあるトイレに連れていき、

立ったり座ったりするのを介助するのだ。

食事のときも同様である。

そのときに母はほとんど無くなった足の筋肉を使うのだが、

毎日何回も立ったり座ったりするうちに、

徐々にしっかりしてきて、

時に自分1人でトイレに行こうとする時がある。

体が強くなること自体はいいのだが、

認知症である母は自分が体が弱っていることや、

高齢であることや認知症であることの認識がない。

そして自分で歩こうとして転倒してしまうことがあるので、

こちらは油断なく見張らなければならなくなるのだ。