スズメの事ム所

友人朱川湊人氏の「スズメの事ム所」を読んだ。

 

スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち
 

 スズメというのは主人公の子供の頃のあだ名で、

推理作家を父に持つ主人公が、

会社倒産を機にノスタルジックな街に引っ越し、

探偵事務所を開設して私立探偵となり、

周囲で起こる様々な怪事件を解決していく、

というストーリー。

連続もので6篇の短編から成っている。

街そのものや出てくるものが、

ノスタルジーに溢れ、

江戸川乱歩の少年探偵団シリーズがよく登場する。

ストーリーも明るくユーモラスな感じで、

怖い要素はない。

主人公のツッコミを読んでいると、

まさに朱川氏と話している感じがする。

テレビドラマの原作になりそうな小説であるし、

ぜひドラマ化してほしいと思う。

また今後続編が続く終わり方でもあるので、

続編も期待したいと思う。