千日回峰行の行者さんが、
唯一座っていいという場所が玉体杉である。
ここで京都の街を見ながら、
天皇及び世の平安を祈ったのだ。
ここまで来た時、
台風による雨こそなかったものの、
吹き飛ばされるのではないか、
と思えるほど強烈な風が吹いてきたが、
それも心地よかった。
その後徐々に山を下っていき、
夜明けで明るくなってきた頃、
麓の日吉大社に下りてきて勤行を行う。
そしてその後里坊にやってきた。
ここは一日回峰行の発案者である、
叡南俊照大阿闍梨様がおられ、
我々の前で法話をし加持をしてくださった。
その後休憩とおにぎりの朝食があったが、
この後が大変だった。