一日回峰行(4)

千日回峰行の行者さんが、

唯一座っていいという場所が玉体杉である。

ここで京都の街を見ながら、

天皇及び世の平安を祈ったのだ。

ここまで来た時、

台風による雨こそなかったものの、

吹き飛ばされるのではないか、

と思えるほど強烈な風が吹いてきたが、

それも心地よかった。

その後徐々に山を下っていき、

夜明けで明るくなってきた頃、

麓の日吉大社に下りてきて勤行を行う。

そしてその後里坊にやってきた。

ここは一日回峰行の発案者である、

叡南俊照大阿闍梨様がおられ、

我々の前で法話をし加持をしてくださった。

その後休憩とおにぎりの朝食があったが、

この後が大変だった。