頂上まで来たら、
後は怒涛の下山である。
先達さんについてそこそこ速いスピードで降りる。
途中に他の登山者に会うと、
お互い「ようお参り」と声を掛け合う。
山の上はほぼずっと雨だったのに、
下に降りてくると晴れているし暑い。
すでに筋肉痛の足を引きずり宿に到着。
風呂に入ってさっぱりしてから龍泉寺に向かう。
勤行を終えた後、
住職さんから1人1人木でできた修了証をいただくのである。
車での移動はあったし、
懐中電灯で足元を照らしながら歩いた点は現代であるが、
それ以外は基本的にずっと昔から続いている伝統を、
身を以て感じさせてもらった気がする。
洞川温泉も行者さん対象の宿がほとんどなので、
昔からの風情を感じさせてくれる。
とても印象深い修行体験であった。