1人呑み

木曜日のある生徒さんは、

なかなかユニークな人である。

中国と関わりのある会社で働く主婦だ。

この人が立ち呑み屋で1人呑みをするのだ。

飲んでいて隣の人と話したり、

それがきっかけで日本酒を飲む会に誘われて、

参加したこともあると言う。

思わぬ世界が広がることもあるだろうし、

素晴らしいことだと思う一方、

私には到底出来ないことだ。

大体喫茶店でも1人では行かない。

行ったとしてもコーヒーを飲んですぐ出て来る。

手持ち無沙汰で所在がなく居心地悪いのだ。

この生徒さんは逆に、

牛丼屋やラーメン屋には1人で行けないそうだ。

私は寧ろこちらは平気だ。

ただ行って食べて出て来るだけだからだ。

簡単にまとめるなら、

私は無目的にじっといるのが出来ないし、

知らない人と話すのも苦手なのだ。

生徒さんを羨ましく思う反面、

私はこれでいいのだろうとも思う。