じいさんへの道

宝山寺に行くために、

生駒山を登っていて、

途中ですれ違う人やこちらが追い抜いていく人など、

ほぼ9割が私より年上の60歳以上のじいさんたちであった。

たまにばあさんや若い人も見かけたが、

平日の昼に山に登るのは、

おしなべてじいさんということらしい。

中にはとてもゆっくりのペースながら、

ほぼ休むことなく呼吸も乱さず登る人もいた。

恐らく皆さん普段から登り慣れているのだろう。

そうしたじいさんたちを見ていて、

私も正しくじいさんへの道を歩んでいるのだ、

と思ったことであった。