好きこそ物の上手なれ

長男はマンガ好きである。
中学の時に描いた絵が友達に好評だったらしく、
それ以来マンガを通じての友達ができ、
大学でもマンガと模型のサークルに入った。
大学の学祭やらイベントやらでマンガを描き、
それも好評を得て自信をつけたらしく、
自分で長編マンガを描き始めた。
風景となる絵の参考のためにあちこち出かけたり、
大学の勉強もそこそこに徹夜してマンガを描き、
あまつさえ個人でイベントに参加出品して、
ブースを借りて販売までした。
出品の手続きや業者への印刷製本依頼まで自分でやっていた。
こうしたことは我々親にとっては驚異である。
引っ込み思案な長男がここまでやるとは。
また親にとってさらにうれしいのは、
個人出品を大学のサークル仲間が応援してくれて、
完成後には長男のために「お疲れ様会」をやってくれたことだ。
「好きこそ物の上手なれ」は、
我が家ではまさに典型を目の当たりにした感がある。